適正在庫を維持する効率経営にPOSシステム

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2019年08月14日

日常生活で必要なものがすぐに手に入る時代には豊かさを実感する人々が多いはずです。ところが、豊かな生活を送れるようになっても人間は満足しきることがなく、更により良いものを求めることが消費者心理のようです。

その結果、どこの家庭にものやサービスがほぼ充足していても益々、製品やサービスに対するオンリーワン的な要求を強めていくわけです。このような消費者心理の変化に合わせて多くのメーカーでは多品種、少量生産の傾向が出ています。

ところが、出荷する品種が増えてきて、製半製品在庫を大量に抱え込むようでは効率的な経営ができず、利益の出にくい企業となってしまいます。従って、多品種、少量生産する企業では生産工程の統括部門で製品の売れ行きを速やかに反映させるのに腐心しています。

言い換えれば、物流基地の製品在庫が減少してくると販売部門で不足感の出ない程度に生産工程で生産量を増やして、全社的に適正在庫になるよう管理しています。このため、売れ行きデータを分析しながら生産計画を時々刻々と微調整する必要があるので、企業にとって物流基地の在庫管理が重要な業務になっています。販売競争が激しくなっている業界ほど、店舗だけでなくネット通販も加えた売れ行きが刻々と本社の生産管理部門へ送信され、直ちにデータ分析された情報が生かされているはずです。こうして、POSシステムの情報が迅速に生産工程に反映できる全社的な生産管理体制構築が進んでいます。但し、最近は商品の品質に係るトラブル等があると口コミ情報が良くも悪くもあっという間に伝播して、売れ行きの急変することがあります。そこで、企業では原材料の搬入に始まり、生産工程から物流倉庫及び、販売店に至るまで徹底した品質管理を行い、消費者から指摘されないよう徹底を図っています。品質管理と在庫管理が全社的な生産管理体制の両輪になっています。

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