原価管理はミスに繋がるためとくに難しい

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2018年06月14日

生産管理は製造業を営んでいる場合には重要な管理業務です。生産管理は単純に製品を作っている過程を管理していくだけでなく、生産計画や材料・資材の調達や購買計画、製造がスムーズに行えるための流れ、過不足のない管理など幅広い管理を行っていきます。

生産する現場では、計画や生産工程のチェックや改善など現場責任者や企業の上層部の意思決定によって迅速な判断が必要です。生産計画をスムーズに行うためには、資材所要量計画やかんばん方式などいろいろありますが、需要の変動が激しい現代では、需要と供給のバランスを考慮し生産計画を立てることは難しいため、生産管理システムの導入を検討していくことが大切です。

生産管理のなかでも原価管理は意思決定のミスに繋がる可能性があります。原価は絶対的な値ではなく、計算プロセスから出された数字です。原価計算の数字ばかりに注目していると、経営戦略や意思決定のミスに繋がってしまう可能性があります。

生産する現場の多くがひとつの製品ではなく、複数の製品を製造しています。製造する商品にはそれぞれの費用だけでなく、共通費用や固定費を按分していくため、按分した費用も含めて意思決定をする必要があります。原価が高騰してしまった場合には、製造部門だけの責任だけでなく、営業側の責任も踏まえて明確にしていきます。

受注時には、辞退されてしまったときの損失も意思決定するときには必要です。原価を下げるためには、海外での調達も検討する必要がありますが、原価を下げられることばかりに注目するだけでなく、品質や到着しなかったときのデメリットも計算には必要です。

受注を受けたときには、損益を踏まえて検討することが必要になります。

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